理系出身 技術系管理職のあれこれ

会社や私生活で感じたことを記録

感情のコントロール 怒りは発散したほうがいい?

怒りは、発散したほうがいいのでしょうか?

 

その答えは、

 怒りは発散しないほうが良い

 です。

 

 

次のような実験があります。

 

Aチーム:感情をあらわにする。

 怒らせた仕掛け人の写真をみて

 サンドバックを気の済むまで

 殴る。

 

Bチーム:気を紛らわせる。

 関係のない写真をみて

 サンドバックを気の済むまで殴る

 

Cチーム:静かにすごしてもらう。

 2分間、静かに座ったままでいる。

 

その後、怒らせた相手に対して、

自分の怒り度合いを

音を立てて表現してもらうと

次のような結果になりました。

 

Aチーム(感情を表現したチーム)

 ・一番攻撃的だった。

 ・音は大きく、時間も長かった。

 

Bチーム(気を紛らわせたチーム)

 ・攻撃的ではあったが、

  他の処置方法を考える余裕があった。

 

Cチーム(静かにすごしたチーム)

 ・落ち着いていた

 

この結果から、言えることは、

サンドバックを殴るという行為が

怒りを増幅させたということです。

 

体の状態が感情を作りだしていることを示す

実験結果でした。

 

 

 下を向いているから気分が憂鬱になるのか

憂鬱だから、下を向いているのか?

 

ニコニコしているから楽しいのか

楽しいからニコニコするのか?

 

 

感情にしたがって表現してしまうと、

その感情は増幅されるのは、

経験にも理解できることと思います。

 

悪い感情は、表現せずにやり過ごすことが

正解のようです。

 

好ましい感情は、表現することで長続きさせ、

好ましくない感情は、静かにやり過ごすことで

無視してください。

 

発生する感情は仕方ないかもしれません。

しかし、

その感情を大きくも小さくもできる力は

誰にもあることを知っておくことは大切です。

 

特に、若い人には早い段階で見につけてほしい

考え方です。 

 

図解モチベーション大百科 [ 池田 貴将 ]

 

「図解モチベーション大百科」には

実験結果にもとづいた 

心理・行動に関する100の法則が

紹介されています。

 

興味深い結果が多数あり。

 

そのうちの1つを紹介しました。