理系出身 技術系管理職のあれこれ

会社や私生活で感じたことを記録

相談されたら、すぐに助言したらダメ?

部下や子供に質問された場合、

 

すぐに助言していませんか?

 

でも、

部下や子供にとっては、それはNGです。

 

その理由は、

部下や子供の考える機会を

奪ってしまっているからです。

 

 

次のような実験があります。

 

脳活動を測定する装置をつけて

学生に次のいずれかを選択してもらう。

 

・報酬金を受け取る

・報酬金が増えるサイコロをふる

 

【Aチーム】

  すぐに、どちらかを決めさせられる。

 

【Bチーム】

  経済学者から

  「報酬金を受け取っておきなさい」と

  助言される。

 

すると、

次のような結果になりました。

 

【Aチーム】

  意思決定する脳の中枢は、

  活発になった

 

【Bチーム】

  意思決定する脳の中枢は、

  ほとんど活動しなかった

 

これらのことから

権威者に助言されてしまうと

思考停止してしまうおそれがある

認識する必要があるといえます。

 

では、

部下や子供に相談されたとき、

どうしたらいいでしょうか?

 

 

 

考えてみてください。

 

 

 

 

そうです

 

 

 

 

答えを言う前に

考える時間を与え、

自分なりの意見を

考えてもらうのです。

 

そうすることで、考える力がつきます。

 

また、もし、答えが出てこない場合は、

 A案、B案、C案など選択肢をあげて

どれがいいか、考えてもらうのです。

 

そうすることで、思考力がつきます。

  

そんなことを繰り返しているうちに

よく似た問題が生じたときに、

自分で解決できる力がつきます。

 

 

わからないとき、 人に聞くと、

短時間で解決しますが

 すぐに忘れてしまい、

また、同じことを聞いた経験は

ありませんか?

 

 反対に、自分で調べて、

考えて苦労して、得た答えは、

ずっと、覚えていませんか?

 

 明日から、部下や子供に相談されたら、

 すぐに答えるのではなくて

 まずは、

 「どうしたらいいと思う?」

 と、聞いてみましょう!

 

そうすることで、新たな会話の展開が

 うまれるのではないでしょうか?

   

 
図解モチベーション大百科 [ 池田 貴将 ]

  

この本は、読みやすくわかりやすいので

何度も紹介したくなるほど、オススメです。